こちらは,iPhoneの画面になります.
決定をタップすると,演奏方法を伝えるMMLを入力する画面になります. 入力後に演奏をタップすれば演奏がはじまります.
サンプルも参考にしてみましょう.
MMLは,Music Macro Languageの略で,コンピュータに演奏方法を伝える言葉のひとつです.つまりコンピュータが読む楽譜のようなものです. MML PlayerにおけるMMLは下記のコマンドの組み合わせからなります.アルファベットの大文字と小文字の区別はありません.
音階を表す記号はC, D, E, F, G, A, Bがあり,それぞれド,レ,ミ,ファ,ソ,ラ,シに対応します. 音階記号の後に「#」または「+」をつければ半音上げることができます. また,「-」をつければ半音下げることができます.さらに,音の長さを決める数字をつけることができます. 音の長さを決める数字は省略することができ,省略すると,Lコマンドによって指定された値になります.
休符コマンドです.Rの後ろに長さを決める数字をつけることができます.数字の意味は音符コマンドと同じです.
音の長さを決める数字は,4分音符なら4,8分音符なら8とします.例えば,4分音符のドであれば「C4」,8分音符のファ#であれば「F+8」のようにします.さらに,「.」をつければ付点音符になります.0を指定すると,長さ0となります(スラーのときに有効).
音の長さを指定するコマンドです.音符コマンドで音の長さの数字が省略された場合,ここで決めた値になります. 例えば「L8」とすれば,8分音符になります.何も指定していない場合,4分音符になります.
音を連結します.たとえば,「A1&A4」とすると,全音符のラと4分音符のラがつながります.「A1&G0のように連結する音程を変えるとスラーとなります.
オクターブを決めます.Oの後の数字が大きいほど高いオクターブになり,小さいほど低いオクターブになります. 何も指定しなければ,O4となります.O4のラが440ヘルツの音です.
現在のオクターブに対して一つオクターブを上げます.
現在のオクターブに対して一つオクターブを下げます.
音量を設定します.Vの後に0〜15の数字をつけて設定します.数字が大きいほど音が大きくなります.何も指定しなければV8になります.
テンポを設定します.Tの後に数字をつけて設定します.数字は,1分間に4分音符の音が鳴る回数です.何も指定しなければT120になります.
ピッチ(基準周波数)を設定します.Pの後に数字をつけて設定します.数字は周波数(Hz)です.何も指定しなければP440になります.
音色を設定します.@の後に数字をつけて設定します.現在は下記の通りの音色があります.
@0 | 正弦波 |
@1 | 1:1矩形波(パルス波) |
@2 | 1:3矩形波(パルス波) |
@3 | 1:7矩形波(パルス波) |
@4 | 三角波 |
@5 | のこぎり波 |
@6 | ノイズ |
エンベロープ波形を設定します.何も指定しなければ,S0になります.まだ,S0とS1しかなく,S0は一定の音量で鳴り続ける波形,S1は線形減衰波形となります.減衰の度合いはMコマンドで指定します.
エンベロープ周期を設定します.65535としたとき,周期がテンポ60の四分音符の長さになります.何も指定しなければ,M65535になります.
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